マカオ

家出中のアンジェリスです、こんにちわ。

更新する気なかったんですが、まぁ、その、特別に、家出先である、段・ボールさん宅からお送りします。雨がシトシト降ってます。どうして自分のベッドで10日以上も眠れないのでしょうか。

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鉄郎君とあやこさんを引き連れて、マカオに行ってきました。

マカオには有名なカジノがあります。公にギャンブルが認められてるスバラスィイ国です。

2人は当然初めてなので、「確率がどうの」とか、「数字の目がどうの」とか、「機械にトリックが仕掛けてあるんじゃ?」とか、眠たくなるようなセリフを吐いてました。

こちとらカジノの常連です。

「いいか、こうゆうのはヒラメキが一番や。ピンときたほうに賭ければいいんじゃ!」

2人にお金借りて、無事に香港に戻ってくることができました。ありがとう。

鉄郎君は儲けたみたいなので、上質の段ボールを買ってくれました。これで雨漏りだってへっちゃらです。

と、教科書どおりのオチをつけたところで、世の中には不思議な人がいるもんです。

マカオに行くフェリーに出発時間ギリギリに乗り込んだところ、涙ながらに発狂している日本のご婦人がおりました。それはもう物凄い剣幕です。

元来、他人の揉め事とか大好きである清らかな性格の僕は、満面の微笑みで耳のアンテナをビンビンに張りました

「なんで1階なんやー、2階にせい、2階にい、アップサイドやぁー!」

どうやら関西系の人のようです。

隣にいた人の良さそうなご主人は、必死になだめていましたが、恥ずかしさのあまり今にも泣き出しそうな有り様です。

このフェリーの座席は勝手に決められてしまうのですが、1階座席と2階座席の視点の高低差は約2㍍くらいでしょうか。

2㍍といえば、日本が誇る背高ノッポで名を馳せた、ジャイアント馬場の全身くらいでしょうから、それはそれは物凄い高さです。

良い景色を眺めたいのなら、高いところに登る。これが世界の常識です。僕もアルプスの山々から下に広がる雲海を見て、一人泣きました。まさにそれ。1階と
2階とでは天と地です。1階の座席なんかに座らされた日にゃ、せっかくのマカオ旅行も一生癒えることのない暗黒の想い出となるでしょう。

訳も分からず無理やリ座席を1階に交代させられた乗客を尻目に、そのご婦人一行はご希望の2階席に陣取りました。

僕も2階席でしたけど、所要時間1時間の間、雨模様の海しか見えませんでした。