ハイキング

最近、ハイキングに凝っている。

日曜日もハイキングに出掛けた。

山道をハァハァゼイゼイ言いながら、ひとつの分岐点に差し掛かった。

いつもはなだらかなコースを選択するのだが、何を血迷ったのか、急勾配の石階段を登ってMt.Butlerという山の頂上を目指した。バトラーだなんていかにも闘いというかんじで、男の中の男の山だ。いや、男じゃない、漢だ。

こう見えても僕は山岳部出身だ。思い出すだけでも舌を噛み切りたくなる暗い青春の持ち主だ。

30段登って10分休むといったかんじで、体力年齢50代の体を労わりながら、頂上から眺める絶景の香港を求めて一歩、また一歩と。

あまりの急勾配に登頂を諦めようとも思ったが、途中すれ違った香港人から”Fight!”と声を掛けられ、僕は歯を食いしばった。

「見えた、あそこが頂上だ。」

握り拳を作り、奮える足にムチを入れ、最後の力を振り絞って、ついに頂上到達を果たした。

立ちションしている西洋人と目が合いました。

人生のリセットボタンはどこに売ってますか?