市場調査

ってわけで、10日ぶりの日記です。ただいま。上海帰りのアンジェリスです。

うちの会社が夏から上海に事務所を構えるらしいので、その市場調査ってことで、上海を拠点にいくつかのお客さんのとこに訪問してきたわけなんですけど、一番遠いところで淅江省の湖州ってとこまで行ったんです。

協力店社が用意してくれた車に乗ること3時間。

都会の上海から離れ、どこまでも続く長い長い道路。

車窓にはいつまでたっても変わらないクソ田舎の風景。

協力店社のおっさんともいい加減話すことが尽き、車内に流れるわけのわからん中国語の音楽に耳を傾けつつ、帰りたくなってきた頃、ようやく到着。

そこは子供服を作ってる縫製工場なんですが、600人くらいいる工員が全員ミシンに向かって一心不乱に働いてる様を見て、歴史の時間に習った”家内製手工業”という言葉を思い出してしまった。

「日本で買う洋服のタグに書かれている”MADE
IN
CHINA”は、ここが出発点なんです。」との説明を受け、僕はこれから子供用のズボンになるであろう生地に鼻くそをつけてやりました。日本産の鼻くそを
加工した中国産のズボン。これぞまさに加工貿易。

なんてことはするはずもなく、とにかく広大な土地にありとあらゆる工場が点在し、掃いて捨てるほどの人口の多さ。そのスケールのデカさに日本の製造業界の危惧を間近に見せつけられたわけであります。

今年に入って中国はWTOに加盟したわけで関税も引き下げられるので、諸外国から原材料の調達もしやすくなり、おまけにキチガイのように安い人件費。これでは我が日本国は太刀打ちできるわけがなく、失業率は悪化する一方だ。

故に、我々日本国民は抜本的に新しい産業を見い出しでもしない限り、どんなにあがいても不況が続くわけである。

ってことで、今回の出張で手に入れた名刺の数、

仕事関係 6枚

飲み屋のおねえさん関係 18枚

まずはこのへんの体質から改善しないといけないのではないか。